強情なくちびる

タクヤくんとのデートは超エコノミーコースでした。
地下鉄の1日乗車券を買って、朝から市内観光！！

大阪に住んでると、意外に通天閣や大阪城なんて
行かないんですよね。

あ、でも私は通天閣に5回は登ってる・・・。
そういえば、通天閣ではペーパークラフトが貰えたんですが
今でも貰えるんでしょうか・・・？

シメは海遊館という、なんとも定番中の定番。
エコノミーとは言え、入場料が一番高かったり・・・。

水族館はいいですよ。
薄暗い中の淡いブルーの照明が、なんとも幻想的。
二人の距離も縮まるというものです。

学校の話とか・・・勉強の話とか・・・
友達の話とか・・・彼氏彼女の話とか・・・

それまでバイト絡みの話が多かったけど、
プライベートなコトをいっぱい話しましたね。

タクヤくんは、それまでに付き合ったことあるのは一人だけ。
で、高1の秋から高2の春まで続いてて、別れてしまったそうです。
きっかけは体育祭だったそうです。
中高時代では、体育祭、文化祭、修学旅行・・・が
やっぱり一大イベントですよね。なんとも懐かしいです。

ま、いいか・・・他人のそんな細かい話は・・・(^^;

海遊館から出た頃には、ちょうど夕暮れ時で
天保山マーケットプレイスの中で、だんだんと暗くなっていく
海を眺めながらお茶していました。

彼女とはどんな感じでデートしてた？だとか
学校では周りの人は知ってた？だとか
バレンタインでいっぱい貰ってるじゃないの？だとか

根掘り葉掘り訊いちゃいました・・・。

もちろん、逆に同じようにイロイロ訊かれちゃいましたよ・・・。

そして、不意に、しかも自然で、まるで悪気のない軽い感じで唐突に、
あることを訊かれたんですよ。

「ゆりさんって・・・経験済みですか？
　　・・・ってしてますよね。そうですよね、ありますよね」

一瞬、話の流れに関係のない質問に、何を言ってるのか
分からなかったんですが、

「ちょ、ちょっと・・・いきなり何言ってんの・・・」

意味の分かった私は、軽くはぐらかして受け流してみたり。

「ごめんなさい、ちょっと訊いてみたかっただけです・・・
　　　大学生って、やっぱりオトナに見えるなぁ・・って思って・・・」
「オトナって言っても・・・そんなに変わんないと思うけどなぁ・・・」

高校時代の話なんかしてると、余計に気分も若返っちゃうしね。
すごく違和感なく接してたつもりだったんですけどね・・・。

「なんやろ・・・よぉわからんけど・・・
　　　なんか雰囲気が・・・バイトで会うときともちょっと違うし・・・」
「そりゃ、ちゃんとオメカシして来てるしさぁ・・・」

あぃ・・・浮かれて浮かれてこの日のために
スカート買っちゃったくらいです・・・。

「俺なんかのために、オメカシしてくれんの！？
　　　なんか、めっちゃ嬉しいかも・・・あは」

些細なことに、素直に喜んでくれるタクヤくんを
「あ、ちょっとカワイイ」なんて思ってしまっていました。

そう思うだけで留まればよかったんですが、
「おねーさんのイタズラゴコロ」にまで
火が付いてしまい

「じゃあ・・・タクヤくんはどうなの？・・・・したことあるの？」

同じことを訊き返して、流れかけた話を引き戻してしまう
私がいたのでした。ｗ

「ちょ、ちょっと・・・話戻してるし・・・」
「何よ～、さっきは自分が言い始めたくせに～～」
「いや、そうやねんけど・・・それはそれって言うか・・・
　　いざ訊かれてみるとめっちゃ恥ずかしいやん・・・」
「そうやろ～～、恥ずかしいやろ～～
　　ほれほれ、ちゃんとおねぇさんの質問に答えてやぁ」

テーブルの下で、タクヤくんの足を軽くコンコンと
足先で突付いている私でした。

「うわ！マジ！？ホンマに答えなアカンの！？」
「ほら～、早く答えて～よ～～」

ごめんなさい・・・オドオドされると余計に突っつきたくなります・・・。

「あ・・・えっと・・・あります・・・うん・・・」
「はいはい～～、素直でよろしい～～～」

俯き加減で恥ずかしそうにしてるタクヤくんに、
さらに追い討ちをかけるように問いかけました。

「さっき言ってた彼女やんねぇ・・・？いつ頃？？？」
「高1の3学期終わって、春休みに入ってから・・・4月になってたかも・・・」
「そうなんやぁ・・・ちょうど1年くらいやんねぇ・・・
　　　彼女とはいっぱいした？？」
「いっぱいって・・・それからすぐに別れたから・・・
　　　そんなにないで・・・3回あるかないか・・・って、どこまで訊くん？？」

まぁ、あんまり問い詰めちゃうのも可哀想か・・・でも、まだまだ・・・。

「でも、そうなるくらい仲良かったのに、なんでそれからすぐに別れたん？？」
「あ・・・それは・・・」
「何？何何？？」
「ん・・・俺がめっちゃしたがってたから・・・かな。
　　　無理やりにでもしたがってたから・・・
　　　もうヤダ～～！！って泣かれて・・・別れたいって・・・」

あぁ・・・欲望にトリコになって、相手を見失うパターンですか・・・。
まぁ、若気の至りですね・・・っていうか、若いからこそ
夢中にもなるでしょね。。。
当時20歳の私ですら夢中だったんだから！！17歳男子なら当然！！

ましてや初めから苦痛もなく快感を味わえる男の人なら、
なおさらトリコになってしまうんでしょうね。

「気持ちはわからなくもないけど・・・無理やりはアカンと思うよ・・・」
「うん・・・ホンマにそう思うわ・・・反省やわ・・・」
「次、彼女できたら、頑張りね」

まぁ、人間は失敗を糧に成長するものですから。
あ、今日もエロ度数は低めです

でも、話はまだ続きます・・・次回をお楽しみに

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