Eyes on you

待ち合わせ場所に到着すると、既にヨシトさんが待っていました。

「どぉも・・・お久しぶりぃ～・・・」
「お久しぶりですねぇ」

そりゃそうです、11ヶ月ぶりですから！

「こんな早い時間からだと、なんか緊張しますね」
「ですね・・・お昼もまだですしねぇ」>「今日は有給ですか？って私もそうやねんけど」
「うん、そうそう、有給」
「ゴメンね、わざわざぁ」
「まあ、たまにはのんびりするのもいいんちゃう？
忙しい時期ちゃうし」
「あ、そうなんや・・・ウチんとこはボチボチ忙しいのに(苦笑)」

なんとか休みを合わせて会うことができたので、のんびり過ごしたいものですわ。

「どぉしよっか・・・時間もいっぱいあることやし、
　　どっか行きますかぁ？お昼ご飯もどっかで食べたいよねぇ」
「そぉやなぁ・・・あんまし何も考えてへんかったなぁ・・・」
「そうなん？えっちなことは考えてへんかったん？
　　・・・って誘った私が言うのもなんやけど」
「いや、ま、それはな・・・めちゃ考えてるけどな」
「ひゃ～、もぉ～、朝っぱらからぁ・・・なんか恥ずかしいやん
　　・・・って言いつつ、私も考えててんけどね・・・んじゃ、
　　行きますかぁ・・・？あぁ・・・ホンマ私もすけべやわぁ・・・」
「いいやん。俺もそうやし、人間みんなそうやで」

ま、ブラブラしてて知り合いに会うことほど怖いことはないので・・・
早々と屋内にこもるのが一番ベターかも。

やっぱりと言うか何と言うか、お昼にもまだまだ早い朝のうちから、
ホテルへと向かってしまったのでした。

ヨシトさんとはヨシトさんとは、2006年2月・6月・10月に続いて4度目の密会です。
よかったら過去ログも読み返してね。
ヨシトさんは現在27歳、11月で28歳になる、6つも年下の元気ムスコさんです。
ゴメンね、こんな年上の女の相手をさせちゃって・・・。

やってきたホテルは、過去ヨシトさんと入った某ホテル。
新規開拓するほどでもないし、勝手知ったるキレイなホテルが入りやすいですよね。

部屋に入ると、いつものようにドリンクをオーダーして、しばしまったりトーク。

「専業主婦やめて、また働き始めたんですよねぇ？」
「うん、今年に入ってからやねんけどね・・・毎日バタバタやわぁ・・・
　　暇持て余すよりもいいんやろうけど、今日みたいに羽伸ばす暇すらなくなってん」
「俺も平日は割とバタバタやわ・・・それでも一人暮らしやから家事も適当やけどね」
「男の人は割とそんな感じなんやろうねぇ・・・そういえば彼女できたん？」

昨年2月に初めて会った時、既に「1年以上いない」と言って、その後もずっと
「いない」と繰り返していたヨシトさん。
このまま「いない」まんまだったら、2年超えちゃってるんじゃ・・・？

「あ・・・実はね・・・できたんですよね・・・」
「おぉぉ！ホンマに！？よかったやん！」

って、喜んで「おめでとう」を言いながらも、ここはラブホテル。
何やってんだか・・・イヤ、私も結婚してるんですけどね。

「どこで知りあったん？」
「派遣でウチに来てた子なんですけどね・・・12月で契約終わるんで、　　部で送別会やったんですわ」
「ふんふん、それでそれで？」
「で、まあ、『会えなくなると寂しいねぇ』なんて言いつつ、メアドなんか
　　交換しちゃって、暮れに誘ったんですわ」
「クリスマスとか？」
「あぁ、年内の契約だったからクリスマスは過ぎてたんですけどね」
「あ、そっかそっか」

あぁ・・・人のコイバナって・・・ちょっと微笑ましいわ。

「で、まあ、付き合うように・・・みたいな」
「そうなんやぁ・・・ラブラブ？」
「あ、まあ・・・まだ半年ちょっとなんで・・・ははは」

そりゃ、いい感じの頃でしょうねぇ。

「結婚はぁ？せぇへんのぉ？」
「いや、まだ、そんなことまでは・・・」
「そやなぁ、じっくりいきたいよねぇ」

欲求不満の人妻のお相手をさせてて、彼女を作る暇を与えてない、なんてことになってたら、
それはそれで罪深いことですから、何はともあれ、彼女ができてよかったよかった。

「って、彼女いながら、こんなとこいるわけですが・・・はは」
「まぁ・・・私も結婚してるしねぇ・・・人のコトはとやかく言われへんし・・・
　　んま、バレへんようにしぃや・・・女の人は敏感やからね」
「ん・・・気をつけまっす・・・」

浮気は・・・するならバレないようにね！！！

「でも、彼女ともちゃんとエッチしてるんちゃうん？そうでもないん？」
「ん～～、でも、平日は夜遅くて会われへんから、会うなら週末になるし・・・」
「そっか・・・んで、生理でできへんかったり・・・で、毎週毎週って
　　いうわけには・・・って感じ？」
「そやね・・・まあ、とりあえずなんとか週1、って感じやけどね・・・」
「ウチなんか全然やからね・・・仲悪いわけちゃうけど」
「で、俺に白羽の矢が立ったわけですね」
「なははは・・・ま、そういうことかなぁ～
　　まだ若くて元気やろうから、ちょっと分けてもらえたらなぁ～ってね(笑)」

他人のエッチ事情っていうのは、誰しも気になりますよね。
27、8で週1っていうのは男の人としては少ない方？でも、それくらいが普通な感じ？
ん～ん、もう結婚10年になるから、そのくらいの男の人がどんな感じなのか
あんまりわかってないかもしれない私なのでした。
あ、ダンナは8つ上で知り合ったとき、既に30超えてました(笑)

「そろそろシャワー行く？お風呂はいいよね？まだ暑いし」
「そやね・・・シャワーでいいよ」

リネンBOXからバスタオルを取り出して洗面台の上に用意すると、
ベッドに腰掛けて、ゆっくりと服を脱ぎ始めたのでした。

「相変わらず、肌白いっすよねぇ」
「ゃ・・・もう・・・あんまし見んといて・・・
　　先に入っててぇよ」

ヨシトさんは、夏の軽装ゆえにすぐに全裸になっていて、私は束ねた髪の毛をヘアバンドでまとめ、そのままアップにしてヘアピンで固定していました。

「あぁ～あ、そろそろ美容院も行かな、髪の毛伸びてきたわぁ」
「そうなん？そんな長くないやん？」
「夏場は蒸れるねん・・・後ろの方とか・・・」
「いっそ、ショートにするとか？」
「アカンねん・・・ショートは・・・めちゃ子供っぽくなるねん・・・
　　高校生のとき失敗してからショートはイヤやねん・・・」

って、34歳のオバハンが何言うてますのやら・・・あぁぁあぁ・・・。
でも、割と童顔なんですわ、ワタクシ・・・だから若く見られるんですよ・・・。
お肌のお手入れも手伝って・・・。
20代のとき、イヤイヤできるだけ早いうちから、お肌のお手入れはしっかりと
念入りにしておいて下さいね！！

てなヨタ話をしながら、ようやくバスルームへと入ったのでした。

－－－－－（　つ　づ　く　）－－－－－

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